糖尿病食の宅配サービス、その主な特長と事業者選び・利用のコツをご紹介。

糖尿病の食事療法は長丁場。一度は利用してみたい「糖尿病食の宅配」とは。


国内の患者数が、潜在患者数を含めすでに2,000万人を軽く超えるとされる「糖尿病」。


この20年間で3倍近くに増えている、まさに「国民病」ですが、その症状の恐ろしさがまだ十分に知られていないこともあってか、実際に病院で治療を受けているのは、総患者数のわずか10分の1程度に過ぎません。


糖尿病は「高血糖の状態が続く病気」であり、糖尿病を発症するかしないかというギリギリのところに踏みとどまっているいわゆる「予備軍」が、かなりの数にのぼっているわけです。


糖尿病は現在の治療水準では発症後の完治は無く、基本的に残りの一生をつきあっていくことになります。


糖尿病でもっとも恐ろしいのは、いわゆる「糖尿病性合併症」の発症です。

合併症の症状に気づいたときはかなり進行していることも多く、失明や人工透析、壊疽(えそ)による脚部の切断、血管のつまりによる脳血管疾患や心筋梗塞の発症など、手当が遅れたために最悪の状況を招くことも珍しくありません。


しかし、初期段階で医師の指導のもと適切な治療を受け、生活習慣を改めていくことによって、健康な人とほぼ変わらない生活をおくっていくことは十分に可能です。

したがって、糖尿病は専門医の指導にもとづいたきめの細かい治療が必要になるわけですが、その治療の基本となり中心となるのが、「食事療法です。


食事をとることによって、すい臓から出るホルモン「インスリン」の分泌量が影響を受けて、血糖値が変動します。

日本人の糖尿病の9割以上を占めている「2型糖尿病」においては、食事療法抜きに血糖値を適切にコントロールしていくことは、まず無理だからです。


しかし食事は毎日のことですから、カロリー計算と栄養バランスにきめ細かく配慮しながら糖尿病の食事療法を続けることは、想像以上に大変なことです。


あまり厳格に行うとストレスがたまる一方ですし、イヤになって投げ出してしまって症状を悪化させたり、ヤケになって暴飲暴食に走る人なども、決して少なくないのが現実です。


もちろん家族の協力も必要ですが、食事のペースメーカーとして、あるいはたまの気分転換に、「糖尿病食宅配」を利用してみてはいかがでしょうか。


宅配専用の糖尿病食は、一食あたりのカロリーをおよそ400~500キロカロリーに制限しながら、なおかつメニューと味に工夫をこらし、栄養士らが塩分などにも気を配っている点が特長です。


レンジで加熱・解凍するだけで簡単に調理もでき、しかも冷凍保存もOKです。

日々の状況に応じて定期的に、あるいはスポットで上手に利用できるなら、これは糖尿病の食事療法における心強い味方になりますね。


糖尿病の宅配を選ぶときの主なコツをあげてみます。


  • メニューやカロリー・栄養バランスの計算が、管理栄養士のもとできちんと行われているかどうか。

  • 飽きがこないよう、メニュー内容や味のバリエーションに工夫をこらしているか。

  • 食材については、素材の産地・添加物使用などにも気を配っているか。

  • 実際の利用者の評判・口コミはどうか。

  • 一食あたりの価格は送料も含め、リーズナブルに設定されているか。

  • 年間の利用総額をおおまかに計算し、予算から逆算して「週に×回程度は宅配サービスの利用でまかなう」。このような”我が家ルール”を決めてしまうのも一法です。

  • 不明点があったときは、事業者にきちんと質問できる体制になっているか。


さらに、はじめての利用者のための「お試しセット」があらかじめ用意されているとベターでしょう。

TOPPAGE  TOP 
RSS2.0
Copyright© 2010-2023 糖尿病食の宅配 上手な利用のポイント All rights reserved.
Powered by MTOS